【訂正印を用意すると便利】
訂正印は第三者による改ざんでないことの証明
大切な契約書、あるいは何かの申請書を書く際に、気をつけていても間違って書いてしまうことがあります。そのとき、間違いの訂正をするのですが、間違いの部分み取り消し線を引いて書き直すだけでは、本人の書き直しか第三者の改ざんか判別することができません。そのため、書き直した部分に「訂正印」を押すことで、『確かに記入者本人が訂正した』ことを証明することになります。以下で、訂正のしかたと「訂正印」の押し方を説明します。
書き直すのは文字単位ではなく、単語単位のほうがよい
例えば「東京都千代田区」と書くところを、「東京都千伐田区」と間違って書いてしまったとします。この場合、間違ったのは「伐」の一文字だけなのですが、この一文字だけ訂正するのではなく「千伐田」または「千伐田区」という単語の単位で書き直すほうがよいです。
金額を訂正するときは、全額書き直す
例えば金額を「13,000」と記入したあと、その金額が違っていて「13,500」に訂正したい場合、やはり全額を書き直さなければなりません。また書き直した金額には、「¥」や「-」をつけて、改ざんされないようにしましょう。「¥13,500-」のように書き直すということですね。
二重線を引いて、訂正印を押す
訂正する際には、まず間違った箇所に「赤ペン」で二重線を引きます。定規できれいな線を引いたほうが見た目にもよいでしょう。横書きならその二重線上に、縦書きなら右側に「訂正印」を押します。訂正する文言は訂正箇所のすぐ近くのわかりやすいところに記入します。本記事のタイトル画像のような感じですね。
専用の訂正印を用意する
一般的な書類では認め印等を「訂正印」として兼用することが多いようです。ですが、文字が小さかったり、行間がせまいような文面の訂正をする場合は、訂正専用に作られた小さな印鑑のほうがいろいろと都合がよいです。細くて扱いやすい「訂正印」を一本用意しておくことをおすすめします。6mmサイズの「訂正印兼認め印」をお持ちの方もいらっしゃるようです。
また、印鑑を贈り物にしようと思っても、贈る相手の方が実印や銀行印、認め印等をすでにお持ちであることも多いかと思います。そのようなときには「訂正印」をギフトとして贈るのはいかがでしょうか。「印鑑工房.com」では、オランダ水牛のような比較的高価な印材も、訂正印の大きさならリーズナブルなお値段でお買い求めいただけます。
書類の種類によっては、文書の訂正時に印鑑証明を添付した実印や、予め届け出た銀行印などを押印しなければならない場合がありますので注意が必要です。