【実印・印鑑証明・身分証は厳重保管を】

いつの間にか連帯保証人に

実印や印鑑証明、身分証が盗まれ、いつの間にか誰かの連帯保証人にされたり、自分の知らないうちに多額の借金を背負わされたりするこ危険性があります。印鑑が悪用されるケースはいくつかありますが、どのようなものであっても、「実印」と「印鑑証明」、「身分証」の２つないし３つが必要になるので、これらを厳重に保管しておくことが肝要であるといえます。

 

悪用されるケース　～　１．連帯保証人

実印と印鑑証明の２つを悪用されるケースとして、勝手に誰かの借金の連帯保証人にされてしまうということがあります。もし借り入れた人が借金を踏み倒した場合は、その借金を肩代わりしなければなりません。また、印鑑証明が悪意のある人物の手に渡ってしまったとき、その印鑑証明の印影から実印を偽造されれば、同様のことが起こりえます。印鑑証明の管理には十分注意してください。

 

悪用されるケース　～　２．借金

実印と印鑑証明に加えて、身分証（運転免許証やパスポート等）の３つがそろうと、本人になりすまして借金をすることが可能です。身分証には顔写真がついていますが、偽造できないわけではありませんので、身分証の管理も非常に重要となります。ある日突然、自分に身に覚えのない借金の督促が来ることのないように、保管場所には注意が必要です。

 

悪用されるケース　～　３．財産の売買

借金のケースと同様に、実印、印鑑、身分証をそろえれば、不動産の取り引きや車などの売買も可能になります。勝手な売買をされ、いつの間にか多額の負債を抱えさせられたり、大事な自分の財産を失ったりすることがないように気をつけなければなりません。

 

悪用を防ぐためには

実印や印鑑証明、身分証明を紛失したり盗難されたりしたときは、当然のことですが、速やかに警察に届け出て、紛失届出証明書や盗難届出証明書をもらっておきましょう。警察への届出の証明を得ることで、悪用による不利益を防ぐことができます。

 

 

印鑑と印鑑証明、身分証がそろうと、本人になりすました様々な契約をされてしまう危険性があります。保管と管理をしっかりおこない、万一、盗難や紛失をした場合には、警察に届け出るなど迅速な対応をしてください。